表紙、概要と目次

私の問題解決の考え方

  問題解決研究所

   岩田誠一

禍を転ず

     転禍為福




論文
「私の問題解決の考え方」・・まんずやってみれ!
-研究開発から、入試、母の介護、原発事故、わが家の建築などまで-


問題解決研究所
  岩田誠一



概要


これは、人生で出会う、様々な問題の解決において、問題はいろいろあっても、解決するときの考え方には共通するところがある、ということを私自身の体験から示した論文です。題名の「私の問題解決の考え方」に「私の」とあるのはそのためですが、論文を書きながら、私の言おうとしていることが、多くの人達にも当てはまりそうだと思うようになりました。

私は子供の頃からあまり計画性がなかったのですが、ひょんなことから、大学では理系に進むことになってしまいました。そして、特に研究をやりたいと思ったわけでもないのに、そのときの状況で博士課程まで進んでしまい、ある電機会社に入ってから退職するまでだけでなく、その後も研究を続けています。

会社では、長年にわたり多くの研究を手がけましたが、その終わり近くになり、これら研究を進めるときの考え方に共通点を見つけました。それらは、

☆あまり考えすぎないで、問題解決にまず着手すること(まんずやってみれ!)と、

☆自分がやったことが、目標に対して、良いか悪いかが分かるようにすること(チェック機能)。これには、やって悪かったときの解析と対策も含まれます。

の二点です。

その後になって、会社の研究以外で遭遇した、沢山の問題でも、似たような考え方で解決しようとしていたことに気づきました。振り返ってみると、この考え方を最初に使ったのは、大学の入学試験の準備のときでした。

この考え方をまとめれば、「チェック機能つき試行錯誤法」と呼べるでしょう。

さらに、驚いたことに、会社で行なった、ばらばらで異なる研究を一つの大きな研究にまとめられることも明らかになりました。これらの研究は、そのときどきの会社の指示で始めた、一見直接の関係はないものであったのに、研究を進めていくうちに、問題に関わる物理現象や問題の評価手段に共通性が認められて、沢山の、違うと思っていた問題解決を一つの大きなお話の一部にしていくことができたのです。これは、ある意味では、出会った新しい問題を、「私の問題」として捉え直し、解決しようとした、私の無意識な努力によるものではなかったかと考えられます。

一方、この論文を書いている過程も研究であり、新しい問題も出てきました。その結果、いくつかの新しい章を設けることにもなりました。


この論文の執筆には既に10年近くもかかっていて、私が人生で身につけてきたこと、執筆中に気づいた、考え方というか、気の持ち方は、次のようなものです(子供の心に関連したことがかなりあります)。

☆初めての問題を怖がらない。まんずやってみれ!(この論文の合言葉)
☆いやなことでも、仕事としてなら、始められるし、続けられる。
☆世の中には、分からないことやできないことが沢山ある。
☆失敗から学ぶ・・・試行錯誤しながら考える。
☆素直で正直が一番大事である。
☆自信は必ずしも必要ではない。今はできなくても、頑張ればできるかもしれない。
☆問題を「自分の問題」にする。
☆目的をきちんと理解する。
☆自分の問題を人に説明できるか。
☆人生は問題解決の連続である。博打でもある。
☆先入観は最小限に。白紙状態になれるか。仮説は立て過ぎない方がいい。
☆いろいろなことに関心を持つ。質問する。疑う。
☆問題について書いてみることも解決策の一部。
☆見つけたり、気づいたり、感じたりする力を養う。そういうとき感動できるか。
☆遊び心も。楽しむことも。
☆自分が変わることも必要である。人の話を聴けるか。
☆どのような状態になっても、倦まず怠らずに、自分の最善を尽くす。
☆苦労しているときや困っているときが一番勉強できるときである。
☆偶然はない。
☆夢中になる。本気になる。
☆転禍為福(私の一番大事な成果は、うまく行かなかった実験結果の検討から生まれました。)
☆死んだらお終い。健康に気をつける。
☆頭と心の要因は切り離せない、
☆自分で考えて、判断、行動する。
☆諦めない。 転禍為福
などです。


このようにして、長い間、私は、自分の頭を使い、考えて、回りの人達の助けを借りて、判断し、行動を決めてきたと思っていました。しかし、実際にはそうでないことがかなりありました。自分の人生を巻き戻して見ると、私が予想すらしていなかったこと、「縁」というのでしょうか、により、私の進む方向がしばしば変わっていき、今の私になってきたのでした。

ですから、難しい問題に挑戦するとき、解決できないとは決めつけません。そして、倦まず怠らず努力を続けているうちに、もしかしたらできるかもしれないと考え、自分の最善を尽くすのです。私が解決するという成り行き(運命?)になっているのだけれど、そのとき、
「私が達成したいと強く思っている目標に向かって、必死になって頑張る」
ということが成功の要因の一つ(因)になっていると考えるのです。その他のことは「縁」に頼るのです。合わせて「因縁」により目標達成です。


この論文のまとめに入ろうとした頃、原発事故が起きてしまいました。そのお蔭で、私の考え方が大きく変わりました。それまでの私は、どちらかというと、解決する問題を自分のものに捉え直して、研究していました。つまり、「私の問題」として解決しようとしていたのです。

ところが、原発事故後の、国、企業や国民の対応を見るとともに、原発事故を起こすまでの諸事情を調べて、大きな衝撃を受けました。そして、この問題は、自分だけの問題として捉えるのが難しいものでした。そんな生易しい問題ではないのです。

国は、このような危険なものを作ってしまったのに、事故が起きても右往左往の状態でした。国や電力会社は、それまで、原発は安全だと言い続けてきました。嘘、ごまかしや隠ぺいを駆使して、原発の都合の悪いところが国民に知られないように、いろいろな工作をしてきたのです。

事故後、少しずつ事実が明らかになり、責任を追及されても、国や東電は、津波が想定外だったとし、全てそのせいにしてしまったのです。さらに、非を認めるどころか、まだ原発を再稼働しようとしているのです。日本の経済のために原発が必要であるとして、続けるだけでなく、輸出までしようとしています。

それどころか、本当は、何が何でも、原爆を作れる能力を持ち続けていたいのです。世界大国気取りです。

また、悔しいことに、私達が反対の声をあげても、それが通じないのです。人間同士の対話が成り立たないのです。理屈と事実で説明しても通じないのです。私が首相官邸や関連省庁にいくら沢山の反対のメールを送っても、無視され続けています。彼等の考え方を変えることはできないでしょう(努力は続けていますが)。デモをやっても、似たようなものでしょう。会って話し合っても、話がかみ合わないでしょう。


一方、国民も、原発のお蔭で変わってしまった生活(電気を沢山使う贅沢なもの)を前に戻すのが大変になってしまっています。原発が危険だから反対しようという運動を始めても、盛り上がりが弱いのです(私は協力続行中ですが)。

これは、つまり、大勢の人間の問題なのです。人災です。材料や技術以外の問題です。原発を作り、動かしてきた国と電力会社の人達だけでなく、それを支えてきた大企業、学者達、マスコミ、広告代理店の人など。お金のために原発を受け入れてしまった自治体、原発のお蔭で仕事を得た近隣住民も。さらに、原発の電気を沢山使い、身に余る贅沢を享受してきた一般国民も、「人災」の「人」に含まれます。

特に問題なのは、今に至るまでに、嘘、ごまかしや隠ぺいが沢山あったことです(まだ沢山ある)。さらに、国民の安全と安心を第一にしない政治家により、これらの事業が進められてしまったことです(まだ沢山いる)。その上、私は認めたくないのですが、この期に及んでも、原発ありで経済第一の政策を認める企業や国民がまだ多いことです。

これでは、私の問題にしたくても、一人ではどうにもなりません。

今、私一人でできることとしてやっているのは、私自身がまず変わり、できるだけ多くの回りの人達と仲良しになり、人間と人間の付き合いの輪を広げていこうとしていることです。他人の言うことをきちんと聴け、率直に意見を言い合え、悪いことは悪いとはっきり指摘し、直させられるような、心が通い合う人間関係を広めていきたいのです。

私達のこの国で、このような人間関係が広まってくれば、国も電力会社も変わらざるを得なくなるでしょう。

私達国民も、原発に頼る今の考え方や暮らし方を変えて(より慎ましい、無駄を減らした生活を目指す)、私達が国のやることにもっと関心を持ち、その都度我々の意見をもっとはっきりと強く国に伝えたり、反映させたりして、皆がより安全に安心して暮らせるようにしていこうではありませんか。

こうなれば、原発にしがみついている、お役所も、企業も、変わらざるを得なくなるでしょう。





目次

第0章 「はじめに」の前に 
  -ご意見お願い-


第1章 はじめに
    -とにかく書き始めましょうー

<人生いろいろ、問題いろいろ>
<これは一応論文です>
<役に立つかな?>
<このようなことがありませんか?>
<一緒に考えてみませんか?>
<論文の内容>
<話の進め方>(2005年当時の案)
<結局、言いたいことは?>



第2章 私の問題解決の基本的な考え方
  -素直で正直に-
 
<便利な世の中になって、私達は馬鹿になっていないでしょうか?>
<裸の王様>
ー真実を求めよう!・・・素直で正直にー
<質問しましょう、疑いましょう>
 -鵜呑みはダメ-
<基本的な考え方はあるのか?>
<では、その考え方とは?>
<誰かに聞く>
<まんずやってみれ!>
 -とにかく始めましょう!-
<ちょっと脱線>
<いろいろやりながら考えよう!>
<はっきりさせたいことは?>
<そんなこと当たり前?>
<でも実際はそう単純ではない。>
<どこがポイント?>
 -やっていることの良し悪しを知ろう!・・・チェック機能-
<まとめましょう>
<実際の問題解決の手段>
<本章のまとめ>


第3章 問題解決と確率・統計
  -確率で解決の可能性を探る-

<なぜ確率・統計?>
<1月2日の日記: 今日は雨だ!>
<読者のイザッチさんの感想>
<これから、もう少し詳しく確率について考えてみましょう>
<表の出る確率はコインの性質?>
<ではコインの確率はなんで決まるのか?>
 -確率1/2とは、表か裏かが全く分からないということ-
<分からないことがあるのが人間>
<苦闘なくして勝利なし!>
<山本容子さん、私も賛成です> 
 -ものごとをいろいろな角度から見る-
<論文を完成できる確率は?>
 -初めはゼロだと思っても、時とともに変わっていくー
<正直が一番!>
 -嘘があるとますます分からなくなるー
<確率・統計を学ぶことの意義が分かってきた?>
<偉い人がいる!!>
<山菜採りは研究を助けてくれる?>
<目の前にあるものが見えるか?>
<今度はスピリチュアル? そしてびっくりした!>
<私は金持になれないかもしれない>
<この世の中に偶然はない!>
 -と思う-
<「たまたま」も3回続くと>
 -確率を疑うべき-
<確率に戻ろう!>
<確率・統計の使い方>
<いやあ、びっくり!想定外に近い!>
<・・・かもしれない>
<問題解決に役立つ確率・統計の考え方>
<神はサイコロを振らない>
<「遅出し」は想定外?>
<新しい証拠による確率の変化>
<ギターは弾かなきゃ音が出ない!>
<大事なことは可能性の認識>
<確率は主観的でいい!主観的でなければいけない!>
<元気があれば何でもできる!>
<私には信仰も自信もありませんが、・・・>
<研究もホリスティック?!>
<木を見るより森を見る?>
<問題解決には本気、やる気と緊張感?・・・根性も!>
<感謝の気持ち>
<堀江元ライブドア社長辞任・・・自信とは?>
<やっと説明できるかな?>
<原因→結果のまとめ・・・条件確率>
<ベイズの定理と条件確率>
<ここ2,3日考えたこと>
<捉え方の違い>
<美味しい!>
<鵜呑みは駄目よ!>
<チェック機能は猫以下?>
<会社は別に社会?>
<猫の方が上なのは当然?>
<よく見るのが一番!?>
<確率について・・・ただ1人とか1回の場合は?>
 -入学試験に受かる確率は?-
<研究も論文も書きながらまとめる?>
<分からないことを説明できるか?>
<新しい情報を活用できるか・・・確率の更新>
<問題解決と確率・統計>
<真っ赤な嘘>
<確率について・・・ただ1人とか1回の場合は?の続き>
<ところで最近女房が>
<物は考え様・・・押しても駄目なら引いてみな!>
<確率・統計について後なにを書こうか?>
<エントロピー>
<自分の行きたい方向=「自然の流れ」(運命)にしよう!>
<「縁」と「心の通い合い」>
<運命はあるのか?>
<私の仕事でも・・・>
<自分の中にもいろいろな自分がいる!>
<成功と失敗の差は紙一重???>
<「自然の流れ」に乗ってやりたいことをやる>
<「自然の流れ」に載って・・・の反省>
<運命についてもう少し>
<いい音楽を聞き分けられるのが大事>
 -チェック機能ー
<神様はいる(いらっしゃる)のか?>
<確率・統計について書くこと>
<いつも心に太陽を>
<鶏250万羽のことをまだ考えています。>
<自然の流れ>
<「ベイズ・ネットワーク」による問題解決支援>
<覆水盆に返る・・・確率・統計では>
 -頭の中では可能・・・反省ー
<論文は「私の」考え方>
<自信がなくてもいい!!>
 -まんずやってみれ!-
<そろそろまとめるか>
<問題解決も結局は粘り>
 -倦まず怠らず努力する。-
<問題解決の確率>
<今日はうれしい>
<くじ運が悪くても運はいい?>
 -縁を利用して最善を尽くす-
<私が何かをできないと決めつけてしまえばできない>
<子供の学力電子カルテ???>
<まとめ>


第4章 問題解決には「まんずやってみれ!」
  -思ったより前から-

<はじめに>
<基本的な考え方>(第3章までの復習)
4.1 「まんずやってみれ!」とは?
<入試で「初めて」の問題解決>
<ここからが「まんずやってみれ!」>
<まとめ>
4.2 世の中、全てチェック機能が必要!
<入試でのチェック機能>
<より「一般の」チェック機能>
<会社に入って初めて真剣になった問題解決(半導体素子へのリード線の接続)>
<チェック機能・・・山菜採りの場合>
<チェック機能・・・書の解読>
<チェック機能・・・料理>
<チェック機能・・・論文を書くとき>
<まとめ>
4.3 悪いところの解析には?
 -分析の考え方-
<分析までなぜ自分でやるのか>
<エスカによるアルミニュウム表面評価>
<世の中思うようにならない>
<大事なことに気づいた>
<まとめ>
4.4 表面(界面)研究への布石
  -やる気の源-
4.4.1 会社に入る前の研究
<身体を動かす研究>
<頭を使う研究>
4.4.2 子供の頃はどうだったのだろうか
4.4,3 まとめ
4.5 エスカは役に立ちそうで面白いのに
  ー今度は腐食の問題が来てしまった-
<木を見る前に森を見よう>
<では何をやったか?>
<またチェック機能だ>
<一番耐食性の良い材料は?>
<なぜマンガンが良いのか?>
<腐食の研究のまとめ>
<エスカ関連の結果>
4.6 私のとって一番大事なエスカの実験結果
<化学シフトとは?>
<さて、実際の測定結果は?>
<化学シフトはなぜ変わってしまったのか?>
<まとめ>
<学んだこと>
<新しい発展>
<エスカによる表面(界面)研究の位置づけ>
<学問的な表面(界面)研究との違い>
4.7 薄い酸化膜のあるシリコンの表面分析
  -エスカをどこまで使えるか?-
<隔靴掻痒>
<どんなにやる気があっても駄目なときもある>
<酸化膜のあるシリコンで何を知りたいのか?>
<膜厚の影響>
<酸化膜と基板Siとの界面に何かあるか?・・・ピーク分離>
<膜厚によって化合状態が違うのか?>
<組成は分かるか?・・・界面構造は?>
<エスカによるSiO2/Si界面構造の研究は役に立ったか?>
<極薄シリコン酸化膜の厚さ>
<化合状態は分かるか?>
<終わりに>
4.8 まとめ
4.9 大事な追加・・・「分からない」というのも証拠の一つ

第5章 ちょっと一休みしましょう
  ―心の要因、気の持ち方・・・特に、「やる気」について―

5.1 やる気が大事
5.2 私のやる気はどうだったのでしょうか?
5.3 やる気はどうしたら出せるのでしょうか?
5.4 しかし、「まんずやってみれ!」より前に問題あり!
5.5 「頭」を使うためにも「まんずやってみれ!」
5.6 「頭」からも「心」からも「まんずやってみれ!」
5.7 私の問題解決の考え方
5.8 とどのつまり・・・本能?

第6章 やる気が出てきた!
 -「会社の」研究が「私の」研究へー

6.1 アルミニウムとシリコン基板の界面状態の評価
6.2 モリブデン(Mo)とシリコン(Si)の界面状態の評価
6.3 SiO2/SiO2同士の界面の分析(6)
6.4 まとめ
6.5 最後にもう一言


第7章 最先端の技術開発に参加
  -苦労も必要! 仕事なのだ!-


7.1 電極材料の選択
<MoかWか>
<Moはなぜ弱い?>
7.2 高温熱処理法
7.3 エスカの新しい展開へ
 ―実用表面・界面評価法―
<酸化現象の重要性>
<私流のエスカの使い方>
<エスカの新展開へのきっかけ>
1)密着性の評価(第8章)
2)SiO2/Si構造内の微量不純物や欠陥の検出(第10章)
7.4 まとめ


第8章 半導体プロセスにおける密着性
-古くて新しい問題-

8.1 私は密着性の専門家になった?
8.2 金属/SiO2の密着性
8.3 エスカの出番
8.4 最後に一言

第9章 母の介護の問題
  -かなり怖くなったー

9.1  背景
9.2  脳梗塞で入院から介護施設への転院
1)できるだけ早く病院へ運び、検査してもらう
2)入院させる(18時頃から19時頃)。
3)入院の危険性についての考慮(19時頃から約30分)
4)治療と検査をしてもらう(6月9日-28日)。
5)病状安定後にどうするかを決める(6月11日-15日)。
6)円滑に転院させる(6月20-28日)。
7)転院先に早く慣れるようにする
8)慣れるだけでは駄目・・・転禍為福
9.3 これからどうしたいのか?
1)現状での問題点
2)やるべきことは?
3)解決の見通しは?
9.4 まとめ



第10章 本当にやる気が出た研究 
   -難しいからこそ面白い-

10.1 研究の背景・・・エスカの新しい挑戦
    -量を求めるのに、ピーク強度ではなくて、ピーク位置、そして電流に着目!―
10.2 半導体でもX線照射で帯電! これでやる気が出た!
10.3 やっと半導体素子の心臓部の研究へ
     ―転禍為福―

第11章 原発の問題
   -人間がからんだ問題は難しい! 人災だ!- 
    
11.1 「想定外の事象」
    -全て大津波のせい-
 1.母の場合
 2.原発の場合
 (1) 想定外?の津波
 (2) 津波でなくても起こるようなことも全て津波のせいにした。
11.2  千年に一度という確率は無視できない!
      -大津波はいつ起きるか分からない!-
11.3  そして、事故は起きてしまった!
  -安全だと言い張った原発で-
11.4 大事故を起こしても悪いと認めない
-直ちに身体に影響はありません-
11.5 何が悪かったのか?(以下2013-2014年執筆)
-間違った目標のために、嘘までついて、原発を作り、運転し続けた!そして、大事故を起こしてしまった!その上、責任を取らない!-
11.6 どうしたらいいか?
-国がまず原発を止める決意をすること、その代わり、私達もエネルギー消費を減らす-
 1.首相がその決意を示せば、原発を止めさせられます
 2.一方、私達国民も原発に頼らない決意をしましょう
 3. どちら側(国も、電力会社も、私達も)であっても、正直で誠実になろう
11.7 私は何をやっているか?
 1.まず原発のことを勉強しました(しています)
 2.放射能測定をしています
 3.関連機関や組織に意見を送っています
 4.原発反対運動
 5.周りの人達と原発についていろいろと話し合っています
 6.私自身が変わっています
 1)原発についての情報発信
 2)国や電力会社の追及
 3)世の中のよくないことの追及
  例1:横浜のTホテルの請求ミス
  例2 話が通じないS住宅会社(後にY社に名前が変わる)
  例3:Sホテルでの鍵紛失事件
 4)人間同士で心が通う付き合いができるように努力しています
 5)電気の節約をしています
 6)その他の節約も
 7)日本の株を買っています
 8)自然を大事にし、その恵みに感謝しています
 9)食べ物の調理法をいろいろ研究しています
 10) 念じています、祈っています、強く思っています それから縁
 11)しかし、私はかなりいい加減
 7.まとめ
11.8 終わりに


第12章 もう少しで成功だったのに
   ーしかし、大失敗ー

12.1  母が一人暮らしから脱出できました(第9章の復習)
12.2  思ったよりうまく行っています(2011年)
1.施設での生活
2.私達家族のやったこと
12.3  うまく行っていたのに
1. ほぼ目標達成?
2.しかし、・・・
3.さてどうするか
4.でも、結局、駄目でした。・・・問題解決ならず
12.4 まとめ


第13章 なんとか「新しいわが家」ができた

13.1 はじめに
13.2 目的は「良い家を建てること」だったのですが・・・
13.3 私の問題解決・・・契約後の私の苦労
13.3.1 風通しのいい、明るく、使い易い家にする
13.3.2 私の理想の浴室を作る
13.4 この住宅会社の問題点
13.4.1 契約獲得が至上命令
13.4.2 チェック機能欠落
1)契約書のチェック漏れ
2)お役所提出図面の間違い
3)引き渡しのときに来なかった営業のTさん
4)建築終了後のアンケートに私が書いたこと
13.4.3 お客の言ったことに素直に答えない・・・付き合いたくない人達
 1)質問に答えないで言葉だけのお詫び
 2)アンケートの答えに対する返事
13.4.4 付き合っていい人達もいた
 1)良い家を建ててくれた人達
 2)外構工事の人達
 3)Y社のメンテナンス担当のSさん
13.5 終わりよければ全てよし


第14章 縁をつかみ、最善を尽くす
     -自分の直観と実力でー

14.1 研究の成果
14.2 実は、縁のお蔭
1)高校の担任の一言
2)理系の学部には入りましたが
3)日本の某電機メーカーに就職
4)先端技術の開発プロジェクトに参加
5)K財団への転勤
6)秋田県立大学でお手伝い
7)その後のお手伝い
14.3 「私の問題解決の考え方」の位置づけ
14.4 まとめ
14.5 これから
1)私は変わっています
2)さて、原発を止めさせることはできるでしょうか?

第15章 終わりに

付録1 講演「まんずやってみれ、・・・」
付録2 学位論文の概要
付録3-1 学位論文の原稿
付録3-2 学位論文の原稿
付録4 最初のエスカ論文
付録5 「X線光電子分光・・・」



これから示すのは、2005年当時の目次です。読者からもうご意見をいただいています。

ご参考(2005年目次)


0.「はじめに」の前に

 討論、話し合いの場にしたい。
 ご意見、質問、感想等大歓迎

つまり、討論してもらいながら、まとめられたらいいなと考えました。

[実際には、それどころか、研究もしながらになってしまいました。つまり、書いている最中にも、問題は発生していったのです、また、問題解決についての理解も増していったのでした(2014年記)。]

 <読者から>(私がホームページの日記に掲載している論文の原稿を読んだ読者からの意見です)
http://plaza.rakuten.co.jp/iwata7312

1.はじめに

 私のやってきたことや考えを一般の皆さんに分かりやすく説明したい。
 ハウツーものではない!
 皆さんが自分で考える助けにはなりたい。

 [というか、討論してもらい書きながら、自分の考えをまとめたかったのです(2014年記)]
 
 人生は問題解決
 問題解決は苦労も多いが面白い。
 問題のない人生はつまらない。
 問題を次々に解決しよう!一つ一つ、一段階ずつ
 かかる時間より、やり通すかどうかが大事
 元気で、楽しく、感謝して生きよう!
 
 発端・・私の研究全部を一つの論文にまとめたい。
 違う研究でも、考え方は同じだった!面白い!
 研究以外の問題でも考え方は同じ!
 問題解決の基本的な考え方がある。
 意識して応用しよう!・・・応用例を増やそう。

 <読者から>


2.私の問題解決の基本的な考え方

 目標とやることの認識
 知っていそうな人に聞いてみる。
 やることを宣言しよう。・・・言葉に表そう。
 まずやってみれ!(まず始めることです。)
  好奇心、面白いところ(子供の心)
  目標を具体的に理解
  いろいろ試してみる。
 
  問題点の洗い出し
  具体的に何をやるべきか。
  要因の解析
   問題の構造は?
   やっていることの良悪の判断(チェック機能)
    なぜ悪いかを調べられるか?(解析手法)

 それから実際の解決に着手

 結局は、自分で考えて、判断、行動できるか?

 この考え方を意識して応用しよう。

 <読者から>


3.確率論(統計学)を理解しておく

 博打がきっかけ
 人間は無意識に使っている。・・・判断に必要

 常識と価値観
 「確率とは、常識を数として表わしたもの」・・・ラプラス

 主観性を除くことはできない。

 確率とは何か?
  知識の度合い
  信念(認識)の度合い

 知ることとは、知らないということを知ることである。
  世の中には、分からないこと、できないことが沢山ある。

 問題に関係した確率を定義する試み
  可能性の洗い出し
  可能性の見積もり

 問題意識の有無

 新しく得られた知識(証拠)により確率は変わる。

 確率には必ず条件が付く。

 将来を予測する。

 過去を推定する。


 式にしなくてもいい。
 計算しなくてもいい。
 いろいろなことを想定しておくだけでもいい。
 洞察力を助けてくれる。
 問題を図で表してみる。
 もっとも重要な要因を予測する。
 大事でないことはなるべく考えない。Ockam's razor

 絶対に確かということはあまりない。
 苦労して得た答えでも正しくないかもしれない。
 できないと思うことでもできてしまうときがある。
 
 <読者の声>


4.私の体験例
 
 
 基本的考え方を意識していなかった時期

  探偵小説
  数学パズル
  入学試験等
  卒業論文等


 半意識の時期(会社での半導体関係研究の初期から中期)
  
  半導体製造の各種問題解決
   まんずやってみれ!(まず問題解決に着手)
   チェック機能
    やっていることが正しいかどうかの判断
    正しくないときの対策を考える。 
  「新事実」に気づく。
   常識に「反する」こと
   転禍為福

  界面分析の重要性と難しさ


 基本的考え方を意識してからの研究

  研究成果の総まとめ 
   「新事実」の予測と応用
  解説論文の執筆

  変体仮名の読み方の研究

  山菜採りの研究

  研究指導の研究

  編曲の研究

  手打ちそばの研究
  料理の研究

  文の書き方の研究
  
  その他の問題解決

 <読者から>


 
5.うまく行かないとき
 
 やる気がない。
 夢中になれない。
 楽しくない。
 言われたことしかできない。
 集中できない。
 すぐ諦めてしまう。
 洞察力、勘が働かない。
 自分で考えられない。
 的外れなことをやってしまう。
 教育の影響(幼児から子供まで)
 心の問題

 <読者から>



6.その気になればできる!

 素直、正直で、単純に考える。
 好奇心
 新しい研究には素人の方がいい。
 鵜呑みにしない。
 常識を疑おう。
 自分でやってみる。
 目標に向かって根気よく進む(前に進む)。
 やる気を出す方法を考える。
 直ぐに投げ出さない。
 技を磨く。
 頭を使う。
 相談する。
 類推する。
 失敗は考えない。
 面白いところを探す。
 熱中する。
 倦まず怠らずに
 答えは「ほがらほがら」と

 <読者から>
 

7.まとめ

 まんずやってみれ!んでねばやる気も出てこねえ。
 正直に、素直で単純に考える
 自分で考えて、判断、行動する
 結局、大きな目標、それへ向かって、倦まず怠らず前進
 解決に夢中になる。
 楽しく、元気と感謝の心で

 一言で言えば、
「子供の心」を持て!
ということ?

 皆さんはどう考えますか?

<読者から>



ここまで書いたとき、もう私のホームページの日記の読者の一人の

イザッチさん

から貴重な意見が届きました。以下がその内容です。



>すごく立派な目次が完成していて、
正直、ビックリしました!!
頑張っておられたんですね~。
本当に感心してしまいました。

私もぜひとも、参加させてもらいたいと思っています(^-^)

ただ私は、難しいことや、専門的なことはわからないので、
その時の自分が思うこと、考えることを
気楽に言えればいいなぁ、と思っています。

まだまだ未開発な人間なので、
いろんなことに触発されたり、時が経つと、
自分の意識や考え方も変わったりするので、
気楽に気楽に楽しんで参加をさせてもらえればなぁ、と、
都合よく、思っています(^○^)ははは

この調子でいくと、本当に目標期間内に完成しそうですね~。
応援しております~!!
頑張ってくださいね~(^O^)
(2005年06月19日 16時40分54秒)



それに対する私の返事は、


☆ありがとうございます。楽しい論文にしたいですね。正直なところ、まだ、結論がはっきりしていないので、いつ終わることやら。














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